2008年4月5日土曜日

夢、夢、彼の地に焼け落ちた祈り

いつだって求めていた。
定めに逆らうことが本望だと。
目の前にある壁は必ず打ち破れるものだと。

守るものがない傲慢故の結論か
その背中に生えたイカロスの翼は高みを欲した。
扉の向こうの新天地は
きっとまだ見ぬ無限の大地が広がるものだと根拠のない確信を持って。
革命こそが進化の原理だと邁進する。

太陽の暖かさに活力をもらい
月の輝きの柔らかさに心休め
星の瞬きに刹那の夢を廻らす

実りの季節はいずれ過ぎ去り
やがては怠惰な現実を甘受する
その甘美な堕落は夢を心を殺す
そこにあることが満足であると

夕焼けの頃に物寂しさを覚え
下弦の月に十六夜の頃を思い
輝き放った星は今では見えず

それでもいつか思い出す
疲れやつれた体が止まらない理由を
それこそが私を突き動かす源泉
再び訪れる朝の光の眩しさを知っているから?
暗く冷たい夜の闇を恐れるから?

之身
一念
残留思念

過去の私との対話
未来の自分が語りかける
何故焦っているの?
何を望んでいるの?
何の力を使えるの?
全く、自分のことだけは何も知らない私だから。

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