2008年3月20日木曜日

グロリアス・日本刀

それはたった一つの不器用な願い
唯一つを願い生まれ堕ちる。

生きることに意味はなく
祈ることに興味すらなく
立ち止まることに恐怖し
進むことに眩暈さえ覚え

朽ち果てることの儚き美しさを求め
苦痛に呻き立ち上がる己の無力さを
誰を呪うでなく自らの道をひた走る

伸ばした手の先に何もなく
瞳に映る暗闇に光はなく
ただ瞳の奥に映った幻想をいつまでも追い求めている

その命は何のために咲いたのか
いずれ散りゆく定めと知りながら
鮮やかにただ一瞬の輝きを手に入れる

瞬くその刹那の間に
まばゆく輝くために
存在するのであれば
人生とはなんと長いトンネルが用意されているのだろう

命を燃やし
ここが死ぬ場所だと決めて
その瞬間をただひたすらに待つ

その世界では
他人にどれほどの意味もなく
己の想いこそが唯一の価値基準

ここが私の領域
戦慄の戦場

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