2009年11月11日水曜日

こころ、高野聖

どちらも一度高校生の頃に読んだのですが、特に高野聖、意味が分かりづらく内容全然覚えてませんでした。

両方iPhoneでリトライ。

こころの方は昔から意味がすっと頭に入って人間の業の深さをまざまざと焼き付けられました。
前半の部分は全部導入部分だと思っているのであんまりよく読んでは居ませんが、
先生の手紙、その内容は一気に集中して読みましたね。
明治の文豪の作品ですが、K、そして先生がその年齢で感じたこと、考えていたこと
それは現代人と無縁ではなく、むしろ人々はよりその深遠に向かっていると感じます。
つまるところ、人は何のために生きるのか。そして迷い、何にすがればいいのか、それは裏切られるのか。
生きるために人は人を裏切るのか。
人は裏切るために生きているのか。
その果てにあるものとは…?


打って変わって高野聖。
泉鏡花の独特な表現技法により幻想的な世界が広がります。
要はこれ、和風サキュバスだよねと読みながら思いました。
無理に現代語化すると情景がさっぱり想像できません。
旧文語体の方がよほどすんなり頭に入ってきます。
リア充乙とか言ってる人、妖女に注意ですよ(藁

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