2009年3月9日月曜日

ぼくのかんがえたふぁんたじーさくひん。

寝てたら何故かファンタジーの世界追体験してました。
こんなもん一瞬で設定できる睡眠中の脳みそすげえ。
しかし名前がついてない当たりが私の発想の貧困さを示しますね。

■パパ
現役の超凄腕の傭兵。良く分からんけど魔人と結婚した。
性格は大らかで細かいことは全く気にしない。
それは戦いの中で養われた強靭な精神力と自己制御能力の賜物。
ちなみに魔法とかの類は一切使えない。白兵戦オンリー。
使用武器は短めの曲刀。
スクラマサクスを強引に捻じ曲げたような形状。刃渡40センチ。
多分元ネタはDQVのパパス

■ママ
魔人。闇の能力を全て封印されているため
見た目も能力も人間と殆ど変わりがない。
故に人を襲いたくなるなどの破壊的衝動も皆無。
要するに普通のママさん。人間と魔人の知識がある程度の差異。

■長女
3姉妹。普通の人間として生を受ける。
そのため妹(主に末妹)の破壊的衝動の第一ターゲットになる。
その後父と母の関係、及び妹達が人間と魔人のハーフと知った。
妹を理解し、受けとめられる精神的強さを持つ。
普段は物分りがよく母の手伝いをする優しい娘。
年齢は20歳前後。

■次女
既に魔人としての能力に目覚めていた。
普段は無意識のうちにある程度破壊的衝動を押さえ込んでいる。
ある意味父と母の特性を中庸的に受け継いでいる。
闇の能力は主に「魔眼」。
能力が発動すると瞳が真紅に輝きを放ち
生体、無機物を問わず睨んだだけで対象を徹底的に破壊する。
普段は陽気でよく喋る活発的な女の子。
年齢は17歳前後。
多分元ネタは東方のフランドール・スカーレット。

■末妹
多分主人公的視点。
ある日父と弁当屋に買出しに行って戻ってきた時に
破壊的衝動に目覚める。
長女を殺そうと超人的な力で首を絞め始めた頃
物音に気づいた母に止められようとする。
しかし制止を振り切り部屋で暴れまわっているところを
父に取り押さえられる。
父から出生の秘密を聞かされ、どう生きていけばいいのか分からなくなる。
元々は物静かで大人しく、図書館で本を読むのが好きな女の子。
年齢は15歳前後。
元ネタ?しらねーよそんなもん。

■ストーリー
ある天気の良い午後、末妹は父に弁当屋へ行こうと言われ共に出かける。
穏やかな斜頚一面に広がる畑を見渡しながらの道を歩く。
かなり寂れた村は民家がまちまちに存在する。
その中に目的の弁当屋がある。
「残り物の材料が安いからそれ買おう。」
昔からの常連客である父は裏メニューを知っていた。
「ウチは朝7時ぐらいに一気に弁当を作って朝の内に殆ど売れてしまうのよ。」
と、弁当屋の店員に話しかけられる。
勝手が良く分からない末妹はそうですか、と曖昧に反応する。
「んじゃ、これ持って帰って。」
商談(傭兵としての)があるらしい。
昼ごはんを買うついでにというところが父らしい。
自分が呼び出された理由が分かった末妹はなんだかなぁ、
としぶしぶ弁当を受け取り家に帰る。


父は末妹と別れた後、村の居酒屋へと向かう。
訳知り風の女将が個室になっている一番奥の場所へ通す。
部屋の中には帽子を脱ごうともせず、ロングコートを着たままの男が座っていた。
「近々領主様が1年に一度の大掛かりな狩りを催される。魔人の襲撃に注意されたい。」
父を確認した男が、早速切り出してきた。
「金さえ出してくれりゃなんだってやる。あんたのところとはそういう契約だろう?」
無機質なまでに乾いた声の応酬。
女将が料理を出してきた。
「分かっているならそれでいい。結果さえ出してくれるならな。」
出された料理には目もくれず、部屋を出て行く男。
「料理は食べていかないのか?もったいないな。」
商談は終わりとばかりに気さくな声になる父。
無視して男は出て行く。
「どうせああいう人はうちなんかで出すものよりいいもの食べてんだよ。
ああ、御代はいいよ。あの人が全部払ってるから。」
「ありがたいねぇ。」
家族には弁当屋の残り物を買ったことは忘れて料理にがっつき始める父。
現金な父をみた女将は呆れて部屋を出て行く。
しかしすさまじい速さである。
傭兵とはいつ如何なる時でも戦いに備えなくてはならない。
食事の時間など与えられていないに等しい。
故に、一瞬でも早く、状況に備えられるようにと
まるで砂漠で喉の渇きに耐えられず、与えられた水を一瞬で飲み干すかのごとく
食事は完了していた。
女将が個室の戸を閉めたときには、一人前の料理が綺麗に平らげられていた。


流石に家族全員分の弁当は重たい。
右手が疲れたら左手で、左手が疲れたら右手へと弁当の入った袋を持ち替える。
まあ、それで母の助けになるのならいいか、とぼんやり考えながら
ゆっくり来た道を歩く。

『真っ赤な真っ赤な赤いドレス。染めてくれたのはだぁれ?』

突然頭に響く子供の声がした。
驚いて辺りを見回すが誰もいない。
収穫期を終えた畑には誰も居ない。

『いなぁいいなぁい、だれもいなーい。あぁ、たーいくつ』

怖くなって、逃げるように走り出す。
どこへ?もちろん家へ。母が居る。姉がいる。
そうしたらこの声もきっと聞こえなくなる。
誰かに逢いたい。そんな気持ちが強くなる。


次女は怒っていた。
それ自体は珍しくない。元々感情の起伏が激しいのだ。
怒っていたかと思うと、次の瞬間には笑っていたりする。
今日の怒りの原因は、父が約束をすっぽかしたことだ。
昨日父はこう言った。
「明日街に連れて行ってやるよ。欲しいもの買ってやるから何でも言ってくれ。」
自分でも子供っぽいと思うが、クマのぬいぐるみが欲しいなぁと思っていたところだった。
友達の家に遊びに行くと大抵1個は大きなクマのぬいぐるみがある。
父に何度もせがんでいたが
「ウチは貧乏なんだよ。子供が3人もいるからな。」
といつもはぐらかされていた。
ところがである。
「悪い。今日用事あるの忘れてた!また今度な!」
父の気まぐれは今に始まったことではないが、その度飽きもせずご立腹である。
ただ、今日はいつもと違っていた。

『真っ赤な真っ赤な赤いドレス。染めてくれたのはだぁれ?』

あの声が聞こえてきた。
まれに聞こえてくることがあるが、それはいつも怒っている時である。
逆に怒っている時いつも聞こえてくるとは限らない。
「その声が聞こえてきた時には、裏庭で木でも見てみればいい。きっとスッキリするぞ。」
とは父の弁である。
怒ってはいたが、その時の父の声には有無を言わさぬものがあった。
というわけで、今日も裏庭に来ていた。
ここはちょっとした林が茂っている。
特に手入れする人もいないので植物が伸び放題である。

『いなぁいいなぁい、だれもいなーい。あぁ、たーいくつ』



『そうだ、こわしちゃえばいいんだ!』

次女の瞳が真っ赤に染まった。
闇夜であればその瞳だけが見えるように輝く。
ある一本の木を見る。
その瞬間、木が木っ端微塵に砕け散る。
更に見据える。
砕け散った木片が振動をはじめ、やがて消える。
爆散する音も、木が倒れる音も全くしなかった。
後から見れば、そこにあった木は始めからなかったかのように。
他人はその空間にあったものは何もなかったかのように。
「これだと、庭の手入れする必要がなくて楽やわな。」
それが最初に、次女の異変を見た父の言葉である。
まあ、確かにスッキリした。
そして怒りを忘れてご機嫌になるのだ。


「おかえりなさい、あら、どうしたの?そんなにあわてて」
末妹が帰ってきたのを見た長女が言う。
どうしてだろう。
誰かに会えば落ち着くと思ったのに。
得も知れない不安が爆発的に増大する。
イライラする。
手が震えてきた。
その振動はやがて全身を駆け巡り、言葉に出来ない衝動が生まれてくる。
視界が歪む。
意識が回転する。
目の前が真っ赤に染まる。
長女が何かを口にしているようだが何も聞こえない。
いや、そうなのか?
自分の意識が信用できなくなる。
そして、あの声が聞えてくる…

『そうだ、こわしちゃえばいいんだ!』



そこから先のことは、目の前で繰り広げられる光景が
まるで記録された映像であるかのように、
あたかも自分の視界を通して他人が操るかのように。
自我はあるが体が全く言うことを聞かない。
それを自分が望んでいたのか、それさえも分からなかった。


長女に飛び掛っていた。
すさまじい脚力だったのだろう。
長女が身構えるよりも先に長女の体に達し
その勢いのまま押し倒す。
長女の顔が苦痛に歪む。

声を出す暇さえなかった。
その瞬間には末妹の指が自分の首にかかっていたから。
息を止められた苦しさを感じた。
それを見たであろう末妹の顔が笑っているとしか形容できない
しかし、それを笑顔というにはあまりに禍々しい表情を浮かべた。

隣室で服をたたんでいた母が物音に気づき
すぐにその惨状を目にした。
「やめなさい、落ち着いて!どうして…どうしてっ!?」
母が必死に長女から末妹を引き剥がそうと飛びついた。
それは巨大な岩のように重く、ぴくりとも動かせなかった。

母の悲痛な叫びを聞いたのだろう。
末妹は長女に興味を失った。
愉快だった。とても楽しい。
他人の苦しみが、悲鳴が。
声を上げて笑い始めた。
それが自分の声だとはついに気が付かないほど
不気味な声だった。

ハカイシタイ。コノイエヲ、スベテヲ!

ラップ音が部屋中にこだまする。
まずは目の前にあったイスに触れる。
粉々に砕け散った。
とても、愉快だった。
まるで自分が、全能な神になり、愚かな人々に裁きの雷を繰りおろしている気分だ。

シャキン
という研ぎ澄まされた音が聞える。
振り返った。
父だった。
いつも身に着けていたが、決して家族には刃を見せようとしなかった、
その剣が白銀の光を反射していた。
それを砕こうと手を伸ばす。
ものすごい速さで蹴散らされる。
そして無防備な自分の胴体へと刃を伸ばす。
父ならば、殺されてもいいと思った。
そして意識が闇へと溶けていった…


目が覚めたとき、隣に父が居た。
母が居た。
長女が居た。
次女が不満そうにこちらを見ている。
「いずれ話さなければいけない時が来ると思っていた。
だが、決断が遅れるうちに起きてはならないことが起こってしまった。
これは俺の弱さだ。責めるなら、俺を責めてくれ。」
そして次に父が語ったことは以下のことだ。
母は魔人であったこと。
しかしその力は今は失われていること。
そして、自分たちはその魔人の血をひいており、
何時力が暴走するか分からなかったこと。
魔人とは、闇だ。
人の歴史の中に存在する闇だ。
強力無比な能力を持ち、人類を敵と見なしている。
それとの戦いは永きに渡り、その存在を秘匿すること。
私は魔人である。
人類が禁忌とした存在である。
ならば、この人の世でどうやって生きていけばいいのか。
分からない。
次女のように衝動を抑制する術を持たない私は
果たして本当に生きていて良い存在なのか?
分からない…

何この駄文の羅列。
てかプロットもないのに何かいてるんだ。
読みたい人なんて人がいれば作っても良いけど
そんなに暇なの私?

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